🌈 十人十色 ― 同じ「家族」も、同じ「理想の家」も、この世にひとつとして存在しない。
~ 新築戸建専門・ひとり社長が、テンプレートの提案を絶対にしない理由 ~
📍 ちょっと、考えてみてほしいことがあります。
世の中には、たくさんの「家族」がいます。
夫婦ふたり暮らしのご家族。 小さなお子さんがいるご家族。 お子さんが3人いるにぎやかなご家族。 夫婦と犬と猫のご家族。 ご両親と同居しているご家族。 共働きでバタバタしているご家族。 旦那さんが在宅メインのご家族。 奥さんが看護師さんで夜勤がある日もあるご家族。
……ぜんぶ「家族」というひと言で表されますよね。
でも、本当に、
同じ家族って、ひと組として、ありません。
家での過ごし方も、 朝起きる時間も、 食事の取り方も、 趣味も、 お金の使い方も、 ケンカの仕方も、 仲直りの仕方も。
ぜんぶ、違う。
それなのに、家探しの世界では、
「30代夫婦 子持ち 共働き 年収○○ → このプランがおすすめ!」
みたいに、ざっくり分類されてしまうことが、けっこう多いんです。
僕は、それがずっと違和感だったんです。
だから、僕が大切にしている言葉があります。
十人十色(じゅうにんといろ)。 ひとりひとり、ひと組ひと組、まったく違う。 だから、ご家族の数だけ「正解の家」がある。
これは、僕がひとり社長としてこの仕事を続ける、いちばん大きな信念です。
🏠 「十人十色」って、要するにどういうこと?
ちょっと固いので、ふつうの言葉にします。
十人十色 = 人それぞれ、違っていて当たり前。
つまり、
同じ条件のご家族でも、本当に必要な家は、まったく違う。
ということ。
たとえば、同じ 30代・共働き・子ども一人 というご家族でも、
- 旦那さんが朝早くて夜が遅いなら、家事動線は奥さん中心の作りにしたほうがいい。
- 奥さんが在宅勤務なら、リビングの一部にワークスペースが欲しい。
- お子さんがアレルギー体質なら、内装や換気の作りを気にしたほうがいい。
- 親御さんが近くにいるなら、行き来しやすい立地のほうが安心。
- 旦那さんの趣味がDIYなら、ガレージ付きや庭付きが嬉しい。
- 奥さんが料理好きなら、キッチンに少しだけ広さを取りたい。
ぜんぶ、同じご家族なのに、 欲しい家は別物 です。
だから僕は、お客様にあらかじめ用意した“パッケージ”をすすめません。
ご家族ごとに、ゼロから組み立てる。 テンプレートではなく、ご家族専用の家探しをする。
これが、ひとり社長としての僕のやり方です。
👨👩👧 20代〜40代のご夫婦は、本当に十人十色
家を探しているご夫婦って、表面的には似ているかもしれません。
- だいたい同じ世代
- 子育てを始めた、もしくはこれから
- 共働きが多い
- ローンを組んで家を買うのも、ほとんどの方が初めて
- 仕事も家のことも、両方こなしている
でも、ほんの少し奥に入ると、本当にバラバラなんです。
- 仕事に対する考え方
- 子育てのスタイル
- お金の使い方の優先順位
- 親御さんとの関係性
- 趣味の有無や種類
- 体力やライフスタイル
- 大事にしたい暮らしのテンポ
- 「家にどんな役割を求めるか」
このすべてが、ご家族ごとに違うんですよね。
だから、僕は最初のヒアリングで、 絶対に同じ質問だけで終わらせない ようにしています。
- 朝、どんな順番で動きますか?
- 夜、家族で時間を合わせる時間はありますか?
- 休日は外で過ごすほう? 家で過ごすほう?
- お子さんが、家のどこにいる時間が長いですか?
- 旦那さんが「これだけは譲れない」ものは何ですか?
- 奥さんが「これだけは譲りたい」ものは何ですか?
- パートナーに、ちゃんと言えていない希望はありますか?
こういう細かなことを聞きながら、 ご家族の十色 を見つけにいきます。
🎨 ご家族の「色」が、家探しの本当のスタート地点
ここ、ちょっと深い話をします。
家探しのスタートって、ふつう、
- 予算
- エリア
- 間取り
- 駅徒歩
- 学区
から始まりますよね。
これ、もちろん大事です。 でも、本当のスタートは、もっと前にあると思っているんです。
それは、
ご家族の「色」を見つけること。
たとえば、
- このご家族は、 静かに過ごす時間 を大切にする色合いだな。
- このご家族は、 動きの多い、にぎやかな 色合いだな。
- このご家族は、 将来の安心 を最重要に考える色合いだな。
- このご家族は、 今の暮らしの心地よさ を最優先する色合いだな。
- このご家族は、 趣味や創造の時間 を絶対に手放したくない色合いだな。
このご家族の色がわかると、
どんな家が合うか、自然と見えてくる。
逆に、ご家族の色を無視して条件だけ並べると、 数字は合っているのに、なんかしっくりこない家 に行き着いてしまいます。
家探しの本当のスタートは、 条件ではなく、色合いの確認 だと、僕は思っています。
☕ たとえるなら、「同じカフェ」でも頼むものが違うのと同じ
ちょっと、ふだんの感覚で考えてみます。
同じカフェに入っても、
- 朝、コーヒーを頼む人。
- 仕事の合間に、エスプレッソでカチッと切り替える人。
- 子どもとケーキを食べに行く人。
- 友達と長居して、フードもしっかり頼む人。
- 静かに本を読みながら、ハーブティーをすする人。
同じ「カフェ好き」のはずなのに、過ごし方も注文もぜんぶ違う。
家もまったく同じです。
同じ「家好き」のご家族でも、
- 朝のキッチンに光が入ることが、いちばん大事
- リビングが家の真ん中にあって、家族が集まれることが大事
- 子ども部屋がしっかり独立していることが大事
- 旦那さんの一人時間が確保できることが大事
- 奥さんの「ホッとできる場所」が家のどこかにあることが大事
- 玄関がいつも片付いていられることが大事
- 庭で土に触れる時間が、心の支えになる
ぜんぶ違う。 ぜんぶ正解です。
だから僕は、
「あなたのご家族にとっての“いい家”は、他のご家族の“いい家”と同じじゃない」
と、最初にちゃんと伝えるようにしています。
世間の評価より、ご家族自身の感覚。 これが、いちばんブレない指針です。
🔍 ご家族の「色」を、僕がどう見つけているか
ここから、実際の仕事の話です。
僕がご家族の色を見つけるためにやっているのは、ものすごく地味なことです。
① 一回目の面談で、無理に物件の話をしない
最初の面談で、いきなり物件をすすめません。 むしろ、 物件以外の話を多く聞く ようにしています。
- ご家族のリズム
- 仕事のスタイル
- 趣味の時間
- 旅行に行きたい場所
- 子育てで譲れないこと
- 将来住み続けたいエリア感
物件は、 ご家族の輪郭が見えてから ご紹介する方が、はるかにフィットします。
② 旦那さんと奥さん、両方の意見を、必ず聞く
これ、本当に大事です。
ひとり社長としての強みのひとつが、 ふたりの意見を、同じ温度で聞ける ところだと思っています。
旦那さんが先に話して、奥さんが後ろで頷くだけ。 これは、僕の中ではNG。
「奥さまは、どうですか?」 「旦那さまは、どう感じますか?」
両方に、必ずバトンを渡します。
そうしないと、ご家族の本当の色は見えてこない。
③ ネガティブな気持ちも、一緒に拾う
家探しって、ワクワクの話だけじゃありません。
- 「実は、これだけは怖いんです」
- 「ローン、本当は不安なんです」
- 「親に反対されているんです」
- 「以前、別の不動産屋で嫌な思いをしたんです」
こういう “小さな不安” や “過去のモヤモヤ” も、ちゃんと聞くようにしています。
その人の色って、 明るい部分だけじゃなく、影の部分にもちゃんとある からです。
そこを見ないと、本当の意味で寄り添うことはできません。
④ 「他のご家族と比べる」を、絶対にしない
僕の中の禁句があります。
「他のご家族はこうしてますよ」 「最近、皆さんこの選び方が多いです」 「みんな、こうやって決めてますから」
これ、僕は使いません。
なぜなら、 その瞬間に十人十色を否定してしまう からです。
ご家族の正解は、外にあるんじゃありません。 ご家族の中にあるんです。
🪜 「みんなと同じ」が、いちばん危ない時代
これ、ちょっと現代的な話をします。
今って、情報が多すぎる時代ですよね。
- 人気エリアランキング
- 売れている間取りトップ5
- 家探し失敗例
- これさえあればOK! みたいなチェックリスト
- 同じ世代の家計データ
情報って大事だけど、 使い方を間違えると、ご家族の色を消してしまう んです。
たとえば、
- 「みんなはここに住んでるから、私たちもここがいいのかな」
- 「ランキングで上位だから、間違いないだろう」
- 「同じ世代の年収は◯円だから、ローンもこれくらい組めるはず」
これ全部、 “みんな”を基準にしている 判断です。
家って、 ご家族にしかフィットしないかたち をしているはずなのに、 みんなと同じ型にハマろうとしてしまう。 これがいちばん危ない。
だから僕は、ご家族と話すときに、こう問いかけることが多いです。
「これは、世間がいいと言っていることですか?」 「それとも、あなたが本当にいいと感じていることですか?」
ここで答えがブレるご家族の場合は、 一度立ち止まりましょう とお伝えします。
家は、 世間に合わせて買うものじゃなく、ご家族の色に合わせて選ぶもの だからです。
🤲 ひとり社長だからこそ、十人十色に向き合える
ここで、ちょっと自分の話をします。
僕がもし大きな会社にいたら、 たぶん、 数字を追うために、家族ごとの違いに向き合う時間 を持てなかったと思います。
「件数」を追うほど、 個別性は雑になります。 これは、業界の構造上、仕方ない部分でもあります。
でも、僕はひとり社長です。 数を追わない代わりに、
ひと組ひと組と、深く向き合う。
これが、僕の生き方です。
たくさんのお客様を抱えることはできません。 派手な広告も打てません。
でも、その代わり、
- ご家族の生活時間に合わせて連絡する
- 旦那さんと奥さん、両方の話を同じだけ聞く
- 趣味やライフスタイルまで含めて、家を提案する
- お子さんの成長の数年先まで一緒に考える
- ご家族の不安に、ちゃんと「個別の答え」を返す
こういうことが、できます。
そして、これこそが、 ひとり社長にしかできない、いちばんの強み だと思っています。
十人十色のご家族には、十人十色の対応がいる。 そのために、僕はあえて“ひとり”でやっています。
💑 ご夫婦の中にも、十人十色がある
ここも、すごく大事な話です。
「ご家族」というひと組の中にも、 小さな十人十色がある ということ。
旦那さんと奥さん、 育ってきた環境も、好みも、価値観も違います。
- 旦那さんは、 自分の時間 を大事にしたい。
- 奥さんは、 家族でいる時間 を大切にしたい。
- 旦那さんは、 収納がたくさんあって、すっきり暮らしたい。
- 奥さんは、 インテリアを楽しめる余白がほしい。
- 旦那さんは、 予算は守りたい。
- 奥さんは、 少し背伸びしてでも、長く好きでいられる家にしたい。
どっちが正しいとかではありません。
二人の色が違うから、家族は面白い。
ただ、家探しでは、それを どう調和させるか が大切です。
僕は、家探しを通して、 ご夫婦の色をいきなり混ぜたりしません。 ひとつひとつの色を、ちゃんと尊重しながら、 ふたりにとっての“ちょうどいい色味” を探していきます。
家探しは、お互いの色をすり合わせる時間でもあります。 そして、その時間こそが、ご夫婦の絆を少し深めてくれます。
🌱 最後に。
家を探しているご夫婦に、最後に伝えたいことがあります。
世の中には、たくさんの家があります。 たくさんの情報があります。 たくさんの“ベストプラン”が転がっています。
でも、
あなたのご家族にとっての「いちばん」は、世の中のどこにも載っていません。
それは、ご家族の中にだけあります。
ご家族の朝の空気の中に。 夜のリビングの会話の中に。 ふたりの間にある、小さな本音の中に。
家探しは、 その色を見つけにいく旅 です。
僕は、世の中の正解をすすめる仕事はしません。 ご家族の色を、ちゃんと一緒に見つけにいきます。
ご家族の色が見えれば、家は自然と決まっていきます。 逆に、色が見えないまま条件だけで決めると、 いつか必ず無理が出ます。
ご家族の色を、僕は、最初の出会いから、引き渡しの先まで、忘れません。 何年経ってもです。
ご家族が、家を通して、
「ああ、私たちらしい暮らしになったね」
と笑える日が来ること。 それが、僕の仕事の本当のゴールです。
🌈 十人十色。同じ家族はいない。同じ理想もない。だから、ご家族の数だけ“正解の家”がある。あなたの色を、僕は丁寧に、何度でも一緒に探しにいきます。



